博多駅前2丁目陥没事故 市営地下鉄の延伸工事ではナトム工法で掘削=施工は大成建設など共同企業体

博多駅前2丁目陥没事故 市営地下鉄の延伸工事ではナトム工法で掘削=施工は大成建設など共同企業体

8日午前5時頃、福岡県福岡市の博多駅前2丁目のはかた駅前通りで道路が陥没する事故があり、最終的に約40メートル幅が陥没した。福岡市は陥没の原因を市営地下鉄七隈線の延伸工事が原因と発表。現場の地下では「ナトム工法」という工法を用いて掘削工事が行われていました。

午前7時半頃には最初の陥没現場の反対側も陥没し、セブンイレブン博多駅前通店から道路の反対側にある伊予銀行福岡支店・アパマンショップ博多駅前店までの幅約40メートルの大規模陥没となりました。

陥没原因となった市営地下鉄の延伸工事は大成建設が代表となっている共同企業体が施工しており、原因究明が急がれている。

また、博多駅前2丁目で起きた大規模陥没により電気・水道・ガス・通信などに影響が出ています。現場近くに拠点を置いていた福岡銀行・熊本銀行・親和銀行ではオンラインシステムに障害が発生し、窓口取引やATMでの入出金が出来ない状態が続いており、復旧の見通しは立っていないということです。

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陥没の原因は地下鉄七隈線の延伸工事

地下鉄の延伸工事が原因とみられる今回の大規模陥没事故は、JR博多駅(福岡県福岡市博多区博多駅中央街1丁目)前の2丁目道路で突然発生しました。

この地下鉄の延伸工事というのが、陥没した現場付近で一昨年から行われていた市営地下鉄七隈線を伸ばすための工事です。この工事は現在、終点となっている中央区の天神南駅から延伸して博多区のJR博多駅につなげるためのもので、1.4キロの区間を伸ばすのに約450億円かけて工事し、平成32年度の開業を予定していたものです。

道路が陥没した福岡市博多区の現場付近の地下20メートル付近でトンネルを掘る作業をしていたところ、午前5時頃に地下の壁面から水が流れ込んだため工事を中断しており、それから間もなく道路の陥没が始まったということです。

福岡市の市営地下鉄の延伸工事を巡っては、一昨年10月にも今回の陥没現場から約500メートルほど離れた福岡市博多区祇園町の市道が数メートルにわたって陥没しています。当時の陥没原因は、現場地下で行われていた下水管の移設工事でした。

施工は大成建設などの共同企業体

「博多駅(仮称)工区」を担当する共同企業体の代表となっている大成建設(大成建設JV)が陥没原因の調査に協力する旨のコメントを発表しており、ナトム工法と呼ばれる工事工法と陥没との関係などについては詳しい調査で明らかになると思われます。

ナトム工法とは、少しずつ掘削を行い、掘削した部分にコンクリートを吹き付けるという工法のようです。

陥没が起きた場所は博多駅前2丁目の5車線道路

大規模な道路陥没が発生した現場は福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目のはかた駅前通りと呼ばれる5車線道路。セブンイレブン博多駅前通店から道路の反対側にある伊予銀行福岡支店・アパマンショップ博多駅前店までの幅約40メートルが陥没しました。

8日午後1時現在、現場の博多駅前2丁目付近では雨が降っており、陥没してできた穴に水が溜まっている様子が確認できますが、この水は地下水の可能性が高いということです。

福岡市博多区博多駅前2丁目:午後1時現在の様子
(8日午後1時、陥没現場の様子)
福岡市博多区博多駅前2丁目:陥没現場の空撮映像
(福岡市博多区博多駅前2丁目:陥没現場の空撮映像)

銀行はシステム障害、サービスにも影響

JR博多駅近くの道路が陥没した影響で、近くに拠点を置いているふくおかフィナンシャルグループのオンラインシステムに障害が発生しており、福岡銀行では銀行窓口での入出金や振り込みが出来なくなり、各店舗に設置されているATMの一部でも障害が発生しています。

また、熊本銀行・親和銀行でも同じシステムを使用しているため、同様の障害が発生してます。復旧の見通しは立っていないという。

福岡市・福岡市交通局が陥没した理由について説明

福岡市は8日午後に記者会見を行い、博多駅前2丁目で陥没事故が発生した原因について、トンンエル延伸工事中、トンネル内に地下水や下水が流入して道路が陥没したことを明らかにしました。また、現場近くの約16メートルから18メートルにある岩盤層に何らかの原因で穴が開き、地下水が岩盤層下のトンネル内に流れ込んだとみられる、と発表しました。

当初の見方通り、市営地下鉄が延伸工事が原因というのは間違いなさそうです。

また、福岡市交通局も8日午前に記者会見を開いており、市営地下鉄の延伸工事が原因だという見方を示した共に、博多駅周辺で起きている停電や回線障害、それに伴う銀行のシステム障害などが起きていることを謝罪しました。

陥没現場の様子や写真

11月8日早朝、JR博多駅前の道路が陥没した事故で、事故当時現場に居合わせた方が写真を撮影しており、Twitterに投稿されています。

すぐ下の写真は最初の陥没が起きた当時の様子で、現場はまだ薄暗いようです。セブンイレブン博多駅前通店の前の一部が陥没しただけに留まっています。

その後、道路反対側の伊予銀行福岡支店前の道路も陥没し、最終的に幅27メートル・長さ30メートルの大穴となり、道路一帯が地下に抜け落ちる大規模陥没となりました。下の写真は昼頃までの博多駅前の様子を撮影した写真です。

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