東京都杉並区下高井戸の住宅で、50代無職の息子が80代の父親を刃物で刺し死亡させる。「8050問題」の深刻化。

杉並区下高井戸で殺人事件発生・住宅から「父親をナイフで刺した」と通報

5月22日午前9時半ごろ、東京都杉並区下高井戸5丁目の住宅から「父親をナイフで刺した」と119番通報がありました。
警察官らが駆け付けたところ、2階の寝室でこの家に住む青木章タツさん(87)が、首や足などから血を流してあおむけに倒れているのが見つかり、病院に運ばれましたがまもなく死亡しました。
警察は、室内にいた50代くらいの息子が、刃渡り約10センチの血の付いたナイフを持っていたことから、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕しました。
殺人未遂の容疑で逮捕されたのは、長男で無職の青木一晴容疑者(55)。

現在のところ、取り調べに対して息子は黙秘しているということです。
警視庁は今後、容疑を殺人に切り替えて当時の詳しい状況を調べています。

杉並区下高井戸父親殺し・50代の息子を殺人容疑で逮捕

これまでにわかったことは、この家では青木章タツさん(87)と長男の一晴容疑者(55)が2人で暮らしていたということです。
一晴容疑者は「今は何も話したくない」と言ったきり、黙秘を続けているということで、気持ちが落ち着くのを静観している模様。
現場は京王線の上北沢駅からおよそ600メートル離れた住宅街です。

杉並区下高井戸親子殺人・「8050問題」か?

新語時事用語辞典にも登録された「8050(ハチマルゴーマル)問題」を象徴する事件です。
ひきこもりの子をもつ家庭が高齢化し、50代の中高年のひきこもりの子を80代の後期高齢者の親が面倒見るケースを指すようですが、引きこもりに限らず介護離職など、8050世帯は深刻な問題です。
4月10日にもすぐ隣の世田谷区ではこんな事件もありました。
愛知県瀬戸市で兄の遺体を1年、東京・世田谷区では父親の遺体を息子が2か月、遺体放置相次ぐ。
「8050問題」の最も顕著な現れは、今年3月の札幌の事件ですが、こちらをご参照下さい。
《82歳母親と52歳引きこもり娘が孤立死、顕在化する「8050問題」とは》

杉並区下高井戸親子殺人・避けては通れない「8050問題」の深刻化

五十息子の父親殺しといったら、以前でしたら大変なニュースになったものですが、日常の風景とまではいわないものの、殺人事件としては注目度の低いものになっています。
しかし、10年後を想定すると目の前がクラクラしてきます。
現在の「8050問題」は、「9060問題」へと重傷化。
さらに就職氷河期世代が、「ネオ8050問題」へ突入と、泥沼化してくことになります。

現在の高齢者の殺人運転並みに、家庭内親子殺人が日常化していくのが目に見えています。
この容疑者の息子の「今は何も話したくない」という深い沈黙には、介護疲れや病苦からの嘱託殺人まで含め、複雑な含みがあるでしょう。
容疑者の息子にどういう事情があったのかはわかりませんが、最愛の父親を血塗れにして葬らなければならないだけの事情があったのでしょう。
これから明かされていく供述に耳を傾けたいと思います。

杉並区下高井戸親子殺人に、杉並の治安悪化を危惧する声

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