イラン反政府デモで13人死亡 情勢さらに悪化

イランで反政府デモ続き、被害はさらに拡大。状況は改善せず

イラン各地で広がりを見せている反政府デモについて、イランの国営メディアがこれまでに13人が死亡したと伝えるなど、情勢は悪化しています。

 イランで続く反政府デモは、1月1日夜も各地で新たな抗議行動が発生し、イラン国営テレビによると中部ナジャファバドでは警官隊が猟銃による銃撃を受け、1人が死亡、3人が負傷しました。一連の抗議デモでの死者は計13人となりました。

 物価上昇による生活苦や政府の失策に抗議する反政府デモは、イラン各地に広がり、武装したデモ隊が警察署や軍の基地を襲撃するなど、抗議活動が過激化しています。デモでは、最高指導者・ハメネイ師も批判の対象となっています。

 イラン国内では報道規制が続いているのですが、イランの報道機関によりますと、首都テヘランでは多数の警官が街頭に配備され、都心では小規模のデモ隊が街頭を走り、現政権を批判するシュプレヒコールを上げたそうです。

 イランの国営メディアによりますと、12月31日には、西部トゥイセルカンで発砲があり6人が死亡しました。同じく西部のドルードでもデモ隊が盗んだ消防車にひかれて10代の少年を含む2人が死亡しました。また地元議員によりますと、南西部の町では2人が銃殺されたそうです。12月31日だけで計10人が死亡し、1月1日を含めると13人が死亡したとしています。

 12月28日にイラン第2の都市マシャドで発生した一連の反政府デモは、直ちに全国各地に拡大しました。イランの現政権は2009年の大規模な反政府デモ以来最大の試練に立たされています。

 イラン政府は、今回の反政府デモに伴い、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などインターネットの利用を一部、制限したほか、イランのロウハニ大統領が演説で「これは大したことではない」と一連の抗議行動を重大視しない姿勢を示したほか、国民に対しては団結を呼びかけましたが、状況は改善していません。

 イランのロウハニ大統領は、イラン議会の議員らとの会談で、「我が国は過去にも同様の出来事を数多く経験しており、こうした事態に容易に対処してきた」と言及しました。そのうえで「今回のことなど何でもない」と述べました。

 イラン政府が今回の自然発生的な大規模抗議に対処するなか、イランのロウハニ大統領は国民に平静を呼びかけています。1月1日には、イラン国民が合法的な抗議を行う権利を有していることは認めつつも、「現時点での初めの最重要な一歩」として国民の団結を促しました。

 一方、アメリカのトランプ大統領は、ツイッターに「彼らは食料と自由に飢えている。変化の時だ」などと書き込み、デモに理解を示しています。

https://platform.twitter.com/widgets.js

https://platform.twitter.com/widgets.js

https://platform.twitter.com/widgets.js

https://platform.twitter.com/widgets.js

https://platform.twitter.com/widgets.js