エジプト・カイロのコプト教会で銃撃テロか、9人が死亡。ISが犯行声明

エジプト・カイロで銃撃、9人死亡 コプト教会近く

 エジプトの首都カイロ近郊ヘルワンにあるキリスト教の一派、コプト教会の付近で12月29日、銃撃がありました。地元メディアによりますと、保健省報道官の話として警官1人を含む少なくとも9人が死亡、5人が負傷したとしています。

 内務省の発表によりますと、実行犯は2人組で過去に複数の警察襲撃事件に関与した疑いで指名手配されていた過激派メンバーで、うち1人が逮捕されたとしています。もう1人は殺害されたとの情報があります。今回の事件は、コプト教徒を狙ったテロの可能性があります。

 内務省によりますと、容疑者の男はアサルト(攻撃用)ライフル1丁と弾薬150発に加え、教会を爆破するための爆弾を所持していました。男は最初に店舗に向け発砲し2人を殺害後、教会で警官1人を含む7人を射殺したそうです。

 エジプト政府は2018年1月7日のコプト教クリスマスを控え、イスラム過激派によるテロを防ぐため全土のコプト教会周辺で警備を強化していました。

 現場近くにいたトゥクトゥク(三輪タクシー)運転手ムハンマドさん(20)によりますと、軍服のような姿の2人組がバイクで乗り付け、警備していた警官や市民に向けて銃を撃ち始めたそうです。2人組のうち1人は住民らに取り押さえられ、殴られました。逃走した1人を警察が追跡したそうです。

 携帯電話で撮影されソーシャルメディアに投稿された事件の動画では、髭を生やし弾薬ベストを身にまとった男がほぼ意識不明の状態で道路に横たわり、人々に腕を押さえつけられたまま手錠をかけられている姿が捉えられています。

 「イスラム国」(IS組織)は傘下のプロパガンダ機関アマックを通じ出した声明で、同組織の「兵士たち」が教会襲撃を実行し、10人の「十字軍」と警察官らを殺害したと主張しています。
 
 エジプトでは2016年12月にカイロ、2017年4月に北部タンタとアレクサンドリアでコプト教会が狙われ、計約70人が死亡していました。いずれも過激派組織「イスラム国」(IS組織)が犯行声明を出しています。国家非常事態が発令されましたが、5月には中部ミニヤ県でコプト教徒を乗せたバスが襲撃され、29人が死亡しました。そのため、エジプト政府は、今後もキリスト教徒を狙った攻撃が継続されると警告していました。

 コプト教会は、キリスト教・非カルケドン派(東方諸教会)の一つで、エジプトで発展しました。北アフリカがイスラム化した後も、エジプトに暮らすキリスト教徒(コプト)の教会です。

 現在、エジプト・エチオピア及びエリトリア・アメリカ・オーストラリアを中心に、総計5千万人のコプト系キリスト教徒がいます。エジプトにおけるコプト教会信者の割合は、統計上5%ですが、実数は1割であるともいわれています。

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