盗撮・線路逃走は、警官だった、福岡県警、容疑で書類送検へ

警察の不祥事発覚 盗撮したのは巡査部長

北九州市八幡東区のJR鹿児島線スペースワールド駅で今年11月、列車内での盗撮を疑われた男が駅のホームで引き渡される際に、ホームから線路に飛び降りて線路を走って逃げる事件が起きていました。その事件について、福岡県警は12月21日に、線路を走って逃走した男が北九州市警察部の30代の巡査部長だったとして、県迷惑行為防止条例違反(盗撮)容疑で書類送検し、懲戒処分にする方針を固めたと発表しました。

今年に入り、東京都内などでは電車内で痴漢を疑われた男が線路内に飛び降りて逃走する事件が相次ぎ、逃走途中に列車にはねられて死亡するケースが出るなど社会問題化していました。そんな中での今回の事件でした。

巡査部長の逃走劇

捜査関係者らによりますと、逮捕された巡査部長は11月28日午前6時40分ごろ、博多発小倉行きの普通列車内で50代の女性を盗撮した疑いが持たれています。当時、女性が盗撮の被害を訴え女性の同僚たちと電車内で男を取り押さえましたが、JR鹿児島線スペースワールド駅で男を駅員に引き渡す際、男はホームから線路に飛び降りました。停車中の対向列車の車掌が、線路内を走る男が枝光駅方面に向かっているのを発見し追跡しましたが、その後見失い、男は逃走していました。

このときの事件の影響で、JR鹿児島線は上下線が数分間、運転を見合わせる事態になりました。

福岡県警が鉄道営業法違反などの疑いでこの11月の事件を捜査していたところ、北九州市の巡査部長が事件の数日後に出頭してきました。その後、巡査部長は、取り調べの中で盗撮行為を認めているそうです。福岡県警は自首に近い状態で、証拠隠滅の恐れがなかったとして、逮捕はせずに捜査を進めていました。

福岡県警察本部は、近く県の迷惑行為防止条例違反の疑いで、この巡査部長を書類送検するとともに、懲戒処分とする方針です。

相次ぐ警察の不祥事と世間の声は?

このほかにも、福岡県警は現職警官の不祥事を発表しました。福岡県警によると、福岡市内の警察官寮で同僚警官の現金を盗んだとして、博多署の警察官も窃盗の疑いで書類送検し、懲戒処分とする方針を発表しました。

福岡県警では今年現職警官による不祥事が相次いでいます。福岡県小郡市の母子3人殺害事件で、妻に対する殺人罪で起訴された夫の巡査部長を、懲戒免職処分にするなど不祥事が続出しています。既に懲戒処分となったのは21人で、昨年1年間の14人を大きく上回り、2005年以降最多となっています。