群馬県藤岡市・県立藤岡中央高校で陸上競技用のハンマー、頭を直撃 高2男子死亡

平昌オリンピックを目前にウィンター・スポーツが注目を独占する一方、来年の飛躍を誓って地道な練習に明け暮れる校庭で、悲惨な出来事が起こってしまいました。

群馬県藤岡市中栗須の県立藤岡中央高校グラウンドで、生徒の投げたハンマーが、別の生徒の頭を直撃。この生徒は高崎市内の病院に搬送されましたが、午後8時ごろ死亡が確認されました。

20日午後6時25分頃、陸上部の3年生(17)の男子生徒の投げたハンマーが、サッカー部の2年生・大廣一葉さん(17)の頭にぶつかったと、同校の男性教諭(27)から119番通報がありました。
警察の発表では、事故当時、グラウンドでは複数の部活動が同時に行われていて、大廣さんがサッカーボールを拾おうとしていたところ、およそ48メートル離れた場所から3年生の男子生徒が投げたハンマーが頭に当たったということです。
3年生の陸上部の男子生徒は、同部の女子生徒を指導していて、模範的に女子競技用のハンマー(直径10センチ、重さ4キロ)を投擲したところ、惨事に至りました。

サッカー部の練習場とハンマー投げの練習場は隣接しており、この時、大廣さんはサッカー・ゴールの近くで練習用具の後片付けをしていたということです。
ハンマー投げの練習場には、投擲者の左右を覆うような形で、誤って危険な方向にハンマーが飛んでゆくのを防ぐ防護ネットが設置されていましたが、惨事は防げませんでした。

同校の校長は、「管理責任者として大変申し訳ない思いでおります」と遺憾の意を表しています。

藤岡中央高校のグラウンド構成は、航空写真で見るところ、放射状に伸びた投擲フィールドの外れ(50メートルあたり)にサッカー競技のゴールが設置されていて危険なものにも映ります。
事故当時十分な安全確認がなされていたか、群馬県警が事故の詳しい状況などを調べています。

アテネ・オリンピックでの室伏広治選手の金メダル獲得に代表される、日本の陸上競技界の花形種目でもあるだけに、ひとしお残念な事故です。
競技種目の多様化に伴い、多数の部活動の練習が同時に行われるグラウンドでは入念な安全確認が必要になってきます。
特に、危険と背中合わせな投擲競技では同種の事故が跡を絶ちません。

また県立藤岡中央高校は、来春センバツ甲子園大会の21世紀枠・東京関東地区の推薦校となっております。
部員のほとんどが地元出身で、「地元ラブな藤岡中央」と親しまれ、実力的にも今秋県大会では準々決勝で、県内公式戦33連勝中だった前橋育英を撃破し、実績も十分です。
この事故が選考に、水を差すようにならないことが懸念されます。

木枯らしの吹きすさぶグラウンド、管理者の安全確認は怠りのないように願いたいものです。