妖刀か?日本刀専門家のイギリス人男性が切腹 検視官裁判所で自殺と断定

21世紀の「八つ墓村事件」とも言われる「富岡八幡宮 宮司ら殺傷事件」の余波で脚光を浴びる、「怨霊・祟り・
呪い」はついに、海の向こうにまで飛び火した。というわけではありませんが、英国では降って湧いたような
「妖刀」騒ぎが、『Metro』、『The Sun』、『South Wales Argus』等、各紙紙面を賑わせております。

6月29日 日本とイギリスの間を頻繁に行き来していた日本刀専門家のイギリス人男性アラン・ジョーンズさん
(51歳)が、寝室の床に血まみれで倒れているのが発見
されました。
アランさんは日本の「侍文化」に魅せられコレクターとして知られた後、日本刀専門家として日本に勤務していました。

業界関係者の話では、アランさんはこの帰国の際に、ロンドンの日本刀の専門家にいくつか日本刀を送っており、今回仕上がった刀を手にした直後に様子がおかしくなった、ということです。

また、姉のマリアンヌ・カウルフィールドさんは、「今回帰って来た時には、いつものアランじゃないみたいでどこか様子がおかしいと感じました。体重が減り、ほとんど寝室に引きこもっていました」と話しています。

12月14日 サウス・ウェールズのニューポートの検死官裁判所で死因審問(不自然死・異状死の場合にその死因等を、検死官が調査・検死)が行われました。

そこで、発見者となったマーガレットさんは「寝室の床に息子が血まみれで倒れていた。日本刀の上に息子の体があった」と証言しました。解剖の結果、アランさんの死因は腹部を刺した時に起こった肝臓と心臓の裂傷だということが明らかになりました。

検死官は「アランさんは日本刀への情熱を持っていた。彼は日本刀の上に覆いかぶさるようにして亡くなっており、自傷行為とみて間違いない。日本の侍文化では日本刀での死を『腹切り』というが、イギリスでは『自殺』に他ならない」と述べ、アランさんの死因を自殺と断定しました。

妖刀とは、具体的には江戸時代、「徳川家に仇をなす」として幕府によって禁忌とされた「村正」を指すようですが、一般的には、妖気を帯びた刀、神通力を持つ刀として通用しています。
そう言われてみると、このアランさんの刀は「妖刀」と呼ばれるに十分なオーラが漂っているようです。

もちろん大半の常識人は、うつ病の悪化→生命活動の減退→自殺と解釈するものです。自殺した人がたまたま日本刀の専門家だっただけのこと、と合理的に説明するでしょう。

またもう一方で、「日本刀の怪しい光は人を狂わせる」を信じるタイプの人たちにとっては、妖刀は存在しています。信じない心が妖刀を追放しているだけのことなのですから。そのどちらの言い分も正しいのです。

条理を尽くして説明するのも、説明できない美しさを引き受けるのも、愛に対する姿勢が違うだけで、どちらも正しいと言えるでしょう。