加計学園開設の獣医学部が、全国7会場で推薦入試を実施

学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が、来春愛媛県今治市に開設する岡山理科大獣医学部(獣医学科、獣医保健看護学科)の推薦入試が16日、東京都港区など全国7会場で開催されました。
今回行われた推薦入試は、他校と重複受験できる併願制の「推薦入試C」で、16、17日にそれぞれ別の出題で試験が行われます。
受験生は両日とも出願でき、学園によると獣医学科には募集人員21人に両日で延べ688人が出願し、倍率は32.8倍でした。

東京都内の会場では制服姿の高校生など受験生約100人が受験しました。
試験は、東京の他にも、名古屋、大阪、岡山、広島、松山、福岡の各市でも試験が実施され、松山では14人、岡山では26人がそれぞれ受験しています。
文科省の学部設置認可が遅れた影響で、日程が当初予定より約1カ月ずれたとのことです。

岡山理科大獣医学部の入学定員は、獣医学科140人と獣医保健看護学科60人の計200人となり、全国の獣医学部の中で最大規模となり、その規模から学生の確保に対して問題視する声も上がっていました。

獣医専門予備校では、今回の岡山理科大獣医学部の試験倍率に対して、他大学と併願できるので出願者が多くなった可能性があり、獣医師の志願者は浪人生が多いため、学部の新設は大きなチャンスなので人気を集めたと分析しています。

今回実施された「推薦入試C」の合格発表は、今月25日に行われます。
専願制の推薦入試は今月9日に実施されましたが、試験倍率などは公表されていません。一般入試は、来年2月1日から順次行われます。

岡山理科大獣医学部は国家戦略特区で学部新設が認められ、今年11月に獣医学部としては52年ぶりの新設が文部科学相に正式認可されていました。
今回の獣医学部新設は、国家戦略特区を使った規制緩和によって実現しましたが、加計学園理事長の加計孝太郎氏は安倍晋三首相の友人として知られることから、その過程で「加計学園が優遇されたのでは」との行政手続きへの首相官邸の関与の疑いや、政府の説明の不十分さが指摘されてきました。

文科省はこれまで、獣医師が増えすぎないように獣医学部の新設を抑えてきましたが、愛媛県と今治市は四国に獣医学部がないことなどから、規制を緩めて学部新設を認めるよう政府に繰り返し要求してきていました。
政府は今年1月に、特区制度を使って「18年4月に開学する1校のみ」の学部新設を認め、加計学園が計画を文科省に申請し認可されていました。