茨城県八千代町長に、対立候補の滞納税情報を漏らした疑い 秘密漏えい罪に問われる

水戸地検は13日に、茨城県八千代町の大久保司(まもる)町長(80)を在宅起訴しました。大久保町長には、他人の税金の滞納情報を第三者の女性に漏らしたとして、地方税法違反(秘密漏えい)の疑いがかかっています。大久保町長は、これで町議会における追及に対しても、再三にわたって情報漏えいを否定する答弁を繰り返していたそうです。

起訴状によりますと、2014年12月18日町内にある大久保町長の自宅で、2015年1月に行われた町長選の対立候補となった大久保敏夫・元町長(現町議)(69)の「地方税を二百数十万円滞納している」という情報を漏らした地方税法違反の秘密漏えいの罪に問われています。大久保町長は、当時も町長で税金の納付状況を知りうる立場にいました。元町長側が、今年2月に水戸地検に告訴し、録音記録も提出していました。水戸地検は、告訴状受理に伴い、捜査していました。

告訴した大久保敏夫・元町長は、2015年の町長選落選後、町議選で当選し町議会で大久保町長を激しく追及してきました。
大久保町議は、町長について「選挙を有利に展開するよう狙って情報漏えいした」などと主張していました。

3月の町議会で「秘密にしておかなければならない情報を漏らしていないと言い切れるか」「(録音した)あなたの肉声付きで告訴した」と大久保町長に迫り、6月の町議会でも「(情報漏洩が)事実であったときは町長を辞めるか」と詰め寄っていました。大久保町長は大久保町議の追及に対し、「個人情報は漏洩していないと認識している」などと繰り返していました。

大久保町長は、町会議員や農協組合長を経て、1999年に元町長を破って初当選し、現在5期目を務めています。起訴された大久保司町長と告訴した大久保敏夫・元町長は、町長選で5回連続して対決していました。大久保町長は、個人情報の漏洩はないというコメントを発表しましたが、その後、現在は捜査に協力していると改めたようです。代理人弁護士からは、町長の考えを裁判で主張していくとしています。八千代町議会では、14日に全員協議会を開催し、対応を協議する予定です。

水戸地検は、大久保町長の認否を明らかにしていません。

大久保町長は、2016年にも女性の胸を触ったとして書類送検されていましたが、「証拠が得られなかった」との理由で不起訴処分となっていました。当時、大久保町長は、女性の胸を触った疑いに対し、「演出でやっただけ」「不起訴だと思ってます」というコメントをしていました。