笹子トンネル崩落事故から5年 「いまだ苦しんでいる」遺族の声

2012年12月2日朝8時ごろに、東京方面に向かうトンネルで大月市側の出口から1700m付近で、コンクリート板270枚が崩れ落ちる事故が起きました。
事故があったとき、走行していた車3台がコンクリートの下敷きになり、2台から出火しました。トンネルの中で起きた火災でレスキュー隊が近づけないほどの黒煙が上がっていたようです。

またトンネル内の煙を除去する装置がうまく起動せず、火災による煙を排出できず、高温の煙がトンネル内にたまっている状態でした。
トンネルの崩落で下敷きとなったワゴン車から、20代とみられる男女5人の焼死体が発見されています。また、崩落に巻き込まれてたトラックの運転手は、携帯電話で同僚に助けを求めていましたが、助け出された時には亡くなっていました。
12月3日まで救助活動が続けられましたが、9人の尊い命が奪われ、重軽傷者2名という悲惨な事故になりました。

山梨県警は、業務上過失傷罪で捜査本部を設置し、捜査を始めています。
4日の朝に、トンネル点検をした中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京やNEXCO中日本の本社、八王子支社などを家宅捜索して点検状態や安全管理が徹底されていたかを捜査しました。
また、トンネルに詳しい専門家とともにトンネル内で現場検証を行い、トンネル内の監視カメラの解析などを急ぎました。

この事故を受けて、関係者たちは緊急会見を行い、事故の説明と謝罪をしました。
事故の原因は、事故が起きる3カ月前の点検で、目視による点検の簡略化からボルトのゆるみなどを見逃しのためという可能性が高いです。
これに対して、業務上過失致死傷の疑いで書類送検しています。

事故から5年たち、今回も遺族の方はトンネル内の現場に花を手向けます。
中日本高速道路の役員も追悼の式典などを行い、事故発生時刻の午前8時3分に黙とうをささげました。
事故の再発防止を誓い、事故のない社会をどのように作っていくか考える1日になります。

事故現場に来た遺族は「いまだ苦しんでいる」「なぜ天国に逝ってしまったか。答えが聞けなくて苦しんでいる。原因を突き止めたい。」「本当の意味で再発防止をかなえるには正直に証言してもらうに尽きる」など悲痛な心の内を話しました。


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