両親を金属バットで撲殺 神奈川県川崎市 事件から37年

37年前の11月29日に神奈川県川崎市で当時予備校生だった息子が、父親と母親を金属バットで撲殺する事件が起こりました。

犯行を起こした男は、高校入学をしてから成績が思うように伸びず早稲田大学などの入試に失敗していました。
高校卒業後、予備校に通うようになるが成績は伸びず、浪人1年目の受験に失敗。父親に大学進学をあきらめるように言われるが、2年目の浪人を許してもらっています。

しかし、精神的ストレスからレコードを購入するために父親のキャッシュカードを勝手に使ったり、お酒を飲んだりするようになります。
両親の結婚記念日にキャッシュカードでレコードを買ったことが発覚し、怒鳴られ、蹴られました。
父親に「明日中に追い出してやる」と言われた男は、自分の居場所を無くしたと感じた予備校生は結婚記念日の翌朝に、お酒を浴びるように飲んで金属バットを使い、両親を撲殺しました。

犯行後、その予備校生は強盗の犯行に見せるために金属バットの血や指紋、血痕のついたシャツを隠すといって隠ぺい工作を行っています。
朝になってから警察に連絡して「強盗による殺害」と話したそうです。
両親を殺した翌日に親戚から追及され、自分がやったと自白し逮捕されました。

逮捕後は犯行を素直に認め、自分から事件の真相を話し反省しています。
裁判が始まると、男の弁護に殺された父親の友人弁護士が選任されました。

1984年4月25日横浜地方裁判所は、懲役18年の求刑に対して、弁護側の「親類を通じて警察に通報したのは、自首と同じ」などの主張を退けました。
裁判官は「両親の叱責により犯行に及んだのは被告人の落ち度であり、両親に落ち度があったとは言えない。」と言いつつ、前科や非行歴がないことと
被告人が心神喪失や心神耗弱とまでは言えないが、精神的な発達障害があり、お酒を飲み事理弁識能力が減弱して起きたことであるとしました。

また、逮捕後に素直に自供していることや反省と後悔をしていることから、更生の可能性があるとして懲役13年の判決を下しています。
予備校生はこの判決を受け入れ、控訴しませんでした。これにより有罪が確定し、千葉の刑務所に服役しました。
1997年に刑期満了で出所しています。


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