NHK佐戸未和記者の過労死問題 4年前の労災認定を発表 直前には159時間の残業

NHK佐戸未和記者の過労死問題 4年前の労災認定を発表 直前には159時間の残業

NHK首都圏放送センターに所属していた佐戸未和(さどみわ)記者(当時31歳)が4年前の2013年7月、東京都内の自宅でうっ血性心不全で死亡し、翌年5月に渋谷労働基準監督署から長時間労働による過労死と認定されていたことを10月4日に発表しました。今回、佐戸未和さんが労災認定されていたことを発表した理由について、遺族の要望があったためとしています。

佐戸未和さんは過労死した当時、NHK首都圏放送センターに異動し東京都庁を担当。2013年6月23日の都議選や7月21日の参院選などを取材後、7月25日にうっ血性心不全で死亡した。翌25日に連絡が取れないことを不審に思った知人が都内の自宅を訪ねたところ、部屋の中で倒れており搬送先の病院で死亡が確認されたということです。

佐戸未和さんが亡くなるまでの1ヶ月の時間外労働時間は約159時間で、休みは2日でした。

佐戸未和さんの経歴や人物像など

159時間の時間外労働をした後、死亡して過労死と認定された佐戸未和さんはどのような人物だったのでしょうか。これまでに分かっている情報は少ないですが、経歴(最終学歴)は一橋大学法学部を卒業した後、2005年4月にNHKへ入局。

05年~10年の5年間は鹿児島放送局で勤務した後、10年7月から首都圏放送センターに異動しており、過労死した当時は東京都庁の取材などを担当しており都庁の記者クラブに所属していました。25年6月都議選や7月の参院選を取材しており、選挙取材という過酷な勤務にあたっていたということです。

死亡後に過労死認定されたNHK記者・佐戸未和さん
(死亡後に過労死認定されたNHK記者・佐戸未和さん)

亡くなった当時の勤務状況

発表された内容などによると、佐戸未和さんが亡くなった当時、2013年の都議選や参院選の取材を担当しており、参院選の投開票から4日後の7月25日に自宅で死亡。死因はうっ血性心不全でした。

亡くなるまでの1か月(2013年6月下旬から7月下旬)の時間外労働時間(残業時間)は約159時間で、休みは2日でした。同じく5月下旬からの1ヶ月間も約147時間の残業が確認されている。労働基準監督署はこの勤務時間について「相当の疲労の蓄積、恒常的な睡眠不足の状態であったことが推測される」と発表しています。

遺族は2013年10月に労災を申請し、翌年4月に認められており、業務に使用していたパソコンや携帯電話の履歴を調べたところ、長時間労働が判明したものです。

このタイミングで発表した理由は?

4年前に労災認定された佐戸未和さんの過労死を2017年10月に発表した理由についてNHKは、電通社員の過労自殺などが世間の注目を集める中、佐戸未和さんの遺族(両親)から要望があったためとしています。

佐戸未和さんの死亡が労災認定されたことをNHKは2014年6月に把握していましたが、当時、両親が外部への公表を望んでいなかったとしており、4年後の10月に発表したということです。

NHKでは2013年に佐戸未和さんが過労死したことを受け、その年の9月から報道現場での勤務制度の見直しなど、報道記者を対象とした働き方改革を進めてきており、NHKの根本佳則理事は「職員の健康確保の徹底をさらに進めていきます」などと話している。

NHK・佐戸未和記者の過労死問題、4年前に過労死認定を受けていたことを発表…Twitterの声

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