加藤菜緒さん殺人事件 自殺した元交際相手の男が殺害の疑い 殺人と死体遺棄容疑で書類送検の方針

加藤菜緒さん殺人事件 自殺した元交際相手の男が殺害の疑い 殺人と死体遺棄容疑で書類送検の方針

東京都大田区北嶺町の会社員・加藤菜緒(かとうなお)さん(26)が8月20日頃から行方不明となっている事件があり、27日に静岡県伊豆市の「仁科峠」の山中で遺体が発見されました。

警察が元交際相手の44歳の男(氏名非公表)から事情を聴いていましたが、翌日に実家で自殺を図り死亡しており、この男が加藤菜緒さんを殺害した殺人事件とみられています。

(8月29日午後5時頃に追記)

26歳の女性が殺害され静岡県の山中に遺体が遺棄されたこの殺人事件は、8月中旬から連絡が取れなくなり警察が捜索していた 加藤菜緒 さんが元交際相手の44歳の男に殺害されたとみられ、静岡県伊豆市湯ケ島の仁科峠(にしなとうげ)の山中に遺棄されたとみられている事件です。

警察は加藤菜緒さんの行方を捜す捜査の過程で24日、元交際相手で同僚の44歳の男(氏名非公表)から事情を聴いていたが、この男は事情聴取を受けた翌日の25日に広島市内の実家で首吊り自殺を図り死亡しているのが見つかっており、この男が殺害後に遺体を遺棄した疑いがもたれている。

殺害された加藤菜緒さんと自殺した男は勤務先が同じで去年12月から交際を開始。2人は同棲していましたが今年2月に女性から別れを切り出したところ、男が6月になり「別れるなら自殺する」などと言い出したため、8月10日に田園調布署に相談。署が男に警告し加藤菜緒さんを実家に避難させるなどの対応を取っていた。

その後、加藤菜緒さんと新たに交際を始めていた男性から「連絡が取れなくなった」と相談が寄せられ捜査員が男の自宅に出向いたところ、男と一緒にいるのが確認され「交際を続けます」などと話したため、署は対応を取り止めていました。

19日に自宅付近を男と歩く姿が防犯カメラに映っており、翌20日には現在の交際相手と会う予定だったが、午前9時すぎに「予定の時間に会えない」とショートメールが送られてきたという。

しかし、このメールは元交際相手の男が生きているように見せかけるため、加藤菜緒さんの携帯電話から送信したもので偽装工作を図った可能性が高いとみられている。

2日後の22日に加藤菜緒さんの母親から行方不明届が提出され警察が捜査を開始。元交際相手の男は20日夜にレンタカーを借りた後、21日未明に都内を出発して静岡県伊豆市内のホームセンターでシャベルや作業着を購入していたことが判明。

レンタカーの移動記録などから男が立ち寄った場所を捜索していたところ、南下して山道などを通った後、22日に立ち寄ったと思われる伊豆市湯ケ島「仁科峠」の山中で遺体を発見。男はレンタカーを乗り捨てて愛知県名古屋市へ移動した後、実家のある広島市内へと移動したとみられています。

元交際相手の男は広島の実家に戻った後、警察の聴取を受けることとなりますが、1日目の聴取を終えて実家に戻った際「明日は取り調べで確たる証拠を見せられるから、警察に行きたくない」などと話しており、その日の夜に首吊り自殺を図って死亡しました。

山中で見つかった遺体は加藤菜緒さんと判明し、元交際相手の男が何らかの暴行を加えて殺害した後、山林内に遺体を遺棄されたとみられています。

警察は今後、男を殺人と死体遺棄の疑いで容疑者死亡のまま書類送検する方針を固めており、容疑の裏付け捜査を進めているということです。

(加藤菜緒さんの遺体が遺棄された仁科峠の周辺地図:静岡県伊豆市湯ケ島)
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